うつ病と葉酸の効果について
葉酸には気分を落ち着かせ、健康的な神経システムを保持する役割があります。
また、”うつ病を食事で改善できる”という特集が、NHK「あさイチ」でありました。
食事指導でうつ病の改善に効果を挙げている医療機関を「あさイチ」で取材しました。
重症のうつ病患者が最後に訪れる病院といわれる、『国立精神・神経医療研究センター』がそれで、栄養指導でうつの症状が改善するケースが相次いでいるそうです。
同病院の研究では、「うつ」になると不足する栄養素として「葉酸」が明らかになっていて、それは葉物野菜に多く含まれています。
炭水化物と脂質が過剰の食事を改善するため栄養指導を受け、野菜をたくさん食べるようにし、バランスの取れた食事に変えました。すると、3ヶ月で中性脂肪と血糖の数値が改善し、薬も併用していますが、うつ病もぐんぐん良くなっていきました。
主治医は、うつ病の治療において、食事が良くなると明るくなるという手応えがある、と言っています。
今まで、同病院では約100人が栄養指導を受け、ほぼ100%の効果が出ているとのことです。
うつ病は生活習慣病と関係が深いことが分かっているため、食事については、バランスのよい食事と規則正しい食生活を実行すると、うつ病は改善に向かうと考えられているようです。
ちなみに、うつ病と関係の深い栄養素として、
[ビタミン・ミネラル類]
ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、鉄、亜鉛
[脂肪酸]
DHA、EPA
[アミノ酸類]
トリプトファン、メチオニン(必須アミノ酸)、フェニルアラニン、チロシン
があるそうです。
注意すべきは、特定の栄養素を摂取しようとメニューなどを考えると、悪玉コレステロールが増えたりと弊害もでるので、
あくまで色々な食材を満遍なくたべるバランスのよい食事を心がけるべきで、不足しそうな栄養素は補助的にサプリを利用するとか工夫するに止めるべきだということでした。
糖尿病とうつも関係があり、
”糖尿病だと3倍うつになりやすく、うつだと3倍糖尿病になりやすい”という傾向がある
ということです。
この観点からの「うつに効く食事」は、”ごはん、納豆、おくら、長芋”のセットです。これらはネバネバの食材で、血糖を上げにくい作用があります。